不動産投資を上手に行えば、働かなくても定期的に家賃収入を得ることで不労所得は可能ですが、成功する人もいれば失敗する人も当然います。実際、不労所得を目的に事前準備や不動産投資の情報分析などを怠り、大きな損失をだしてしまうケースもあるので注意が必要です。
この記事では、不動産投資の不労所得がなぜ失敗するのか、すべき対策について解説します。
不労所得とは
不労所得とは、自分自身が働かなくても定期的に得る所得のことです。
不労所得を得るには、事前にお金を稼ぐ仕組みを構築する必要があり、準備にかけた時間が多いほど対価に反映されるわけではありません。
不労所得の種類
不労所得には、不動産投資のほかにも株式や債券などがあります。
| 不動産投資 | 長期的に物件の利用者から家賃収入を得ることができます。 ローンの金利上昇や空室リスクなどの対策が必要になります。 |
|---|---|
| 株式投資 | 優秀な企業の株式を購入すれば売買差益と配当金を得ることができます。 企業の業績や動向の見極め、株価の下落リスクなどに注意が必要です。 |
| 銀行貯金 | 銀行にお金を預けて利息を得ることができます。 金利が非常に低いため、相当な資金力が必要になります。 |
| 投資信託 |
株式や債券といった金融商品の運用をプロに任せて、利益の一部を分配分として得ることができます。 |
| 債券 |
債券は国債と社債があり、定期的に利息を得ることができます。 |
上記の他に「アフィリエイトブログ」や「Yutube」など、コンテンツを運営することで掲載広告費から生まれる利益を得る方法も不労所得にあたります。
不労所得は、長期間続けて小さな収益を積み上げていくことが重要です。
不動産投資の不労所得が注目される理由
不動産投資の不労所得が注目される理由として、老後の資産を貯めるための資産運用があります。
年金受給年齢の引き上げや少子化なども問題視されている中で従来のように老後の生活を公的年金だけで賄うことは難しく、若いうちに年金以外の収入を確保して老後の準備を始めることが重要とされています。
不動産投資は建物や土地という固定資産があるため、他の元本が保証されてない株式投資や投資信託と違い投資資金がゼロになるリスクがないことも注目される理由になります。
不動産投資は、他の株式投資や投資信託に比べて安全な資産運用になります。
不動産投資の不労所得のメリット
不動産投資の不労所得のメリットについて解説します。
不動産投資の収益は物件を購入し利用者から家賃収入を得るインカムゲインと物件を購入した費用よりも高値で売却して得るキャピタルゲインの2種類があります。
不動産投資が不労所得と言われるのは、前者の家賃収入が長期的に安定した利益を得るインカムゲインがあるからです。
不動産投資のメリットは、安定かつ継続的な収入を確保することができることです。
物件の購入時に、事前に綿密な計画をたて、リスク対策の準備をすることで安定した家賃収入を得ることができます。
入居者がいる限りは家賃が継続的に入る点は非常に大きなメリットになります。
金融機関で不動産投資ローンを組むことで自己投資が少額でも不動産投資を始めることができ、家賃収入からローンの返済をまかなうことができるのも不動産投資の魅力です。
また、団体信用保険に加入することで、万が一のことが発生した場合にローンの残債が免除される仕組みもあるので生命保険の代わりとして使うこともできます。
- 需要が高ければ安定した賃貸収入が期待できる
- 家賃収入でローン返済ができる
- 生命保険の代わりとして活用できる
- インフレのリスクに強い
- 節税効果が期待できる
不動産投資の不労所得のデメリット
不動産投資の不労所得のデメリットについて解説します。
安定かつ継続的な収入を確保するインカムゲインですがそれを維持するには、空室リスクや家賃滞納リスクなどの複数のリスクに事前に対策をする必要があります。
事前に対策をする上で、不動産会社に任せきりにするのではなく、自身で市場の調査やセミナーへの参加するなど、不動産経営の知識や経験をつけることが大切です。
- 空室リスク
- 家賃滞納リスク
- 家賃下落リスク
- 金利上昇リスク
- 修繕リスク
- 賃貸管理会社倒産リスク
- 不動産価値下落リスク
- 火災リスク
- 天災リスク
不動産投資を始めるためのポイント
不動産投資で利益が出る仕組みを理解する
不動産投資は、賃貸需要のある物件やエリアで投資し、不動産投資に関わるリスクを回避して、長期的に家賃収入を得ることが大切です。
基本的なことですが、事前に不動産投資に関わるリスクを把握して、購入物件で利益を得ることが可能か自身で判断できる知識は必要です。
不動産投資に関わる知識や経験を積んでおく。
不動産投資を始めるための事前準備をする
不動産投資を始める前に不動産投資ローンの手数料や火災保険代、登記費用、固定資産税などの初期費用を準備する必要があります。
物件の購入に関わる初期費用を事前に把握する。
不動産投資を始めるタイミングを考える
物件の購入には、地価変動や金利政策などの外的な影響を受けるので、投資を始めるタイミングが今後の利益に影響していきます。
不動産投資には有利な時期があるので、不動産会社のプロに相談するなど、投資のタイミングを見極めて判断することが大切です。
投資のタイミングはさまざまな情報をもとに判断する。
まとめ
今回は、不動産投資の不労所得についてご紹介しました。
資産運用として注目され、株やFXといった投資案件よりも安全に運用できるメリットがあり、不労所得を得る可能性はおおいにあります。
しかし、成功する人もいれば、失敗する人も当然いるので、運用する自身がデメリットに対して知識と対策の準備を怠ってはいけません。
これから不動産投資を初める方には、さまざまな不動産会社のプロに相談することをオススメします。
信頼できる不動産会社をみつけることも不労所得を得る重要なポイントの一つです。