
ネット証券とは、基本的に実店舗を持たずインターネット上で取引を完了できる証券会社のことを指します。
そんなネット証券にはどのようなメリットとデメリットがあるのか、どのネット証券を選べばいいのかなど気になることも多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ネット証券とはなんなのか?といった基本的な疑問からネット証券の始め方、初心者におすすめのネット証券などを紹介しています。
目次
【比較】初心者におすすめのネット証券5選!
ここからは初心者にもおすすめの、評判の良いネット証券を5つ厳選してご紹介していきます。
1SBI証券
SBI証券のおすすめポイント
fa-check-circle口座開設数がネット証券で最多※
fa-check-circle取扱商品が多い
fa-check-circleサポートが充実している
SBI証券は、大手のネット証券会社の一つとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。口座開設数は550万を超え、ネット証券では最多※となっています。
投資の勉強できるコンテンツが充実しているだけでなく、直接お店で自身の資産運用について相談することもできるなど、初心者にも優しいサービスが用意されています。
Tポイントサービスがあり、取引に応じてTポイントを貯めることができます。
※公式ページの文言によります。
2楽天証券
楽天証券のおすすめポイント
fa-check-circle取扱商品が充実
fa-check-circle楽天ポイントを使える、貯められる
fa-check-circle取引ツールの利便性が高い
楽天証券はSBI証券同様、大手のネット証券会社の一つとして知られています。取扱商品が多いことも特徴の一つで、特に投資信託の充実度は高いといわれています。
楽天カードを使って投資信託の積み立てを行うと、積み立て金額に応じて楽天ポイントが貯まります。さらにこのポイントを使って、投資信託を買い足すことも可能です。
楽天証券で口座を開設すると、パソコンでは「market speed(マーケットスピード)」スマートフォンでは「i SPEED」というツールを無料で使用できます。
3LINE証券
LINE証券のおすすめポイント
fa-check-circleスマホでの取引に特化
fa-check-circle1口100円という少額から初められる
fa-check-circle現物取引買付手数料が無料
LINE証券はLINEのアプリから利用でき、新たにアプリをインストールする必要がありません。さらにLINE証券公式アカウントを友達追加すると、最新情報を随時受け取ることができます。
LINE証券は「いちかぶ」と呼ばれる単元未満株の販売を行っています。少額の投資から始められるので、リスクが軽減され、投資初心者の方でも安心して利用できるでしょう。
現物買取手数料が無料であることも、LINE証券の特徴の一つです。
4マネックス証券
マネックス証券のおすすめポイント
fa-check-circle1株から購入できる
fa-check-circle購入できる銘柄が豊富
fa-check-circle投資情報が豊富
マネックス証券では「ワン株」と呼ばれる、単元未満株の販売も行われています。少しづつ買い足して、単元株の到達を目指すこともできます。
マネックス証券は、多く米国株の取扱銘柄数を取り揃えています。その他、中国株などの取扱も豊富です。外国株に興味がある方にはおすすめのネット証券といえるでしょう。
マックス証券に口座を開くと、J.Pモルガンのレポートを閲覧できるというメリットがあります。これは米国株に力を入れているマネックス証券の大きな特徴といえるでしょう。
5DMM.com証券
DMM.com証券のおすすめポイント
fa-check-circle最短即日で取引が可能
DMM.com証券の特徴である最短即日で口座開設をするには「顔付きのマイナンバーカード」を「スマートフォン」で送付すると言う方法をとる必要があります。
「マイナンバー通知カード」と「免許証」の組み合わせをスマートフォンで送付しても、即日で口座開設できる場合もありますが「顔付きのマイナンバーカード」の方が確実に開設できます。
DMM .com証券は、FXや株など各サービスごとに口座が分かれているで申し込みの際に注意が必要です。
ネット証券とは?メリットやデメリットはある?
ネット証券とは、株式の売買などの証券取引サービスをインターネット上で行える証券会社のことです。ここでは、ネット証券のメリットやデメリットから、これまでの証券会社との違いをみていきましょう。
ネット証券のメリット
ネット証券の主なメリットには以下の点があげられます。
- 手数料が安い
- 取引が手早く行える
手数料が安い
ネット証券は、窓口のある証券会社よりも比較的手数料が安くなっている傾向にあります。この値段の差は、実店舗を持つか持たないかで生まれるといわれています。
実店舗を持つと、施設の維持費や人件費などのコストが発生します。ネット証券はこのコストのかかる実店舗を持たないので、安い手数料でサービスを提供できるというわけです。
取引が手早く行える
ネット環境があれば取引が行えるので、空いた時間などに手早く済ませることができます。またWEBサイトだけでなくアプリで行えるものもあるので、パソコンだけでなくスマートフォンでも取引が可能です。
ネット証券のデメリット
次に、ネット証券の主なデメリットについてみていきましょう。大きく2点あります。
- 全て自分の判断で行う必要がある
- 回線など機器のトラブル
全て自分の判断で行う必要がある
実店舗のある証券会社の場合一人ひとりに営業担当者が付き、注文受付はもちろん投資運用の相談などに対応してくれます。しかしネット証券には基本的にそのようなサービスはありません。
そのため、銘柄選びから全て自身で判断して注文しなくてはいけないため、日々勉強が欠かせません。また、誤発注などにも気をつけましょう。
回線など機器のトラブル
ネット証券の場合、自身でインターネット上の取引を行う必要があるため、インターネット回線のトラブルや自身のパソコンやスマートフォン本体の不具合によって、取引の機会を逃してしまうことがあります。
ネット証券でも電話注文を行っています。不測の事態に備え、電話での注文方法の確認など代替手段を確保しておくといいのではないでしょうか。
ネット証券初心者が押さえておくべきポイント
ネット証券初心者が証券会社を選ぶ際に押さえておきたい主なポイントは以下のとおりです。
- 手数料
- セキュリティ
- 提供される情報やサービスが充実しているか
手数料
株の売買など取引を行う際には、手数料がかかるのが通常です。
手数料自体が高額であることは見られませんが、取引上必要になる回数が多いため高い手数料のものを選んでしまうと、小さな損が積み上がってしまい最終的に大きな出費になる可能性があります。
セキュリティ
ネット証券はいつでもどこでも取引ができることが魅力ですが、インターネット上で全て完結してしまうのでセキュリティ面に注意する必要があります。
ネット証券の中には、独自のセキュリティ対策をとっているところもあります。検討しているネット証券がどの様な対策をとっているのか、確認しましょう。
提供される情報やサービスが充実しているか
この記事を読んでいる方の中には、投資自体も初心者の方も多いのではないでしょうか。ネット証券には、投資情報だけでなく、投資を学習できるコンテンツなどが揃っているのが一般的です。
さらに情報やコンテンツだけでなく、電話で直接、投資の相談ができるサービスを提供しているネット証券もあります。
初心者向けの投資方法って?
投資初心者におすすめの投資方法は、投資信託や株主優待を目的とした株式投資です。
ネット証券を使った投資方法には、株式投資や投資信託、債券投資などさまざまな種類があります。
リスクの大きさもそれぞれのため、初心者には向かない投資方法があることに注意しましょう。
投資方法の基礎知識
まずは、各投資方法の違いについて説明します。
投資方法を選ぶときに必要な基礎知識ですので、きちんと理解しておきましょう。
株式投資と投資信託の違い
そもそも株式投資と投資信託の違いは、投資家が「1つの企業を選んで株式を購入するか」、「運用をプロに頼んで複数の企業に投資するか」です。
株式投資 | 投資信託 | |
最低購入数 | 多くは100株から | 100円程度から購入可能 |
投資先の企業数 | 1企業ずつ | 複数の投資先が含まれる |
運用する人 | 投資家本人 | 運用のプロ(ファンド) |
手数料 | 売買手数料のみ | 運用手数料もかかる |
株式投資は投資家が投資したい企業を決めて、自分自身で株を運用するのに対し、投資信託は複数の株式や債券などの商品に投資し、運用はプロがおこないます。
株式・債券・コモディティの違い
株式・債券・コモディティの特徴は、以下のとおりです。
- 株式:企業に必要な資金を投資家が出資したときに発行される。保有株式の数に応じて企業経営に参加できる。
- 債券:国・企業が投資家から資金を借りるときに発行される。満期があり、発行者には返済の義務がある。
- コモディティ:原油や金、大豆などの商品に投資する方法。一般に株式や債券よりもハイリスク・ハイリターン。
株式 | 債券 | コモディティ | |
投資先 | 企業 | 国・企業 | 金や大豆などの商品 |
返済義務 | なし | 満期あり | なし |
利益の種類 | キャピタルゲイン | インカムゲイン | キャピタルゲイン |
キャピタルゲインとは、売買したときに得られる利益のこと。たとえば、10万円で買った株式を、15万円で売却した場合のキャピタルゲインは5万円です。
一方、インカムゲインは継続的に得られる利益のことで、具体的には配当金や分配金がそれにあたります。
初心者向けの2つの投資方法
前述の投資方法の違いをもとに、初心者向けの投資方法2種類を解説します。
少額投資なら投資信託からはじめるのがおすすめ
少額から投資をおこないたいときは、投資信託がおすすめです。ネット証券の投資信託は100円程度から投資金額を決められるため、初めて投資をする人や資金が少ない人でも投資しやすいでしょう。
投資信託を選ぶなら、積立NISAを活用するのも1つの方法です。
- 金融庁が実施する少額投資非課税精度
- 年間40万円までの積立で得られる利益や分配金が非課税
- 非課税期間は20年
- 毎月1,000円から投資信託の積立が始められる
リスクの大きい株式投資は株主優待を狙うのも1つの方法
株式投資では投資家本人が投資先の企業を選び、自分で株を購入します。そのため、ある程度の知識や分析が必要です。
初期費用も大きいため、資金が少ない人には不向きですが、ある程度の資金を投資できる人であれば、初心者であっても挑戦してみてもよいでしょう。
ボラティリティ(値動きの大きさ)の大きい株は避け、ボラが小さく株式優待や高配当で有名な企業を選ぶと、初心者でも運用しやすいでしょう。
ネット証券の初め方!口座開設方法は?
ネット証券で取引をするには原則、初めに口座を開設しなければいけません。それではネット証券の口座開設の手順をみていきましょう。多少証券会社によって異なりますが、おおよそこの手順で行われます。
fa-pencilネット証券の口座開設手順
- 口座開設の申し込み
- 本人確認書類提出
- ログインIDの発行
- 初期設定
1口座開設の申し込み
まず初めに、WEB上の申し込みフォームに必要な情報を記入し申し込みを行います。ここで記入する事項の例を以下にまとめました。
- 名前
- 生年月日
- 住所や電話番号
- メールアドレス
この例からわかるように、このWEB申し込みでは主に個人情報の登録を行います。画面の指示どおりに記入していきましょう。
2本人確認書類の提出
提出する本人確認書類は、主にマイナンバーが確認できる書類と、その他の本人確認書類の2種類が必要になる場合が複数みられます。
まず1つ目のマイナンバーの書類についてです。2016年から証券会社で総合取引口座を開設する際には、証券会社へマイナンバーを提示する必要があると法令により定められました。
この法令によって「マイナンバーカード」もしくは「マイナンバー通知カード」が提出する本人確認書類の一つになったのです。
証券会社の中には、顔写真付きの「マイナンバーカード」1つの提出で本人確認が完了できる場合もあります。
2つ目のマイナンバー以外の本人確認書類の例を、以下にまとめています。
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- パスポート
- 各種年金手帳
- 各種健康保険証
- 印鑑証明書
これら2種類の本人確認書類は、郵送またはWebの2通りの提出方法があります。どちらも、証券会社からの案内に従って提出しましょう。
3ログインIDの発行
本人確認書類が提出されると審査が行われます。この審査に通過すると口座開設となり、ログインIDが発行され郵送またはメールにて通知されます。
ログインIDは、本人確認書類が証券会社に届いてから最短即日で発行されると言われています。
4初期設定
最後にWeb上で初期設定を行いましょう。ログインIDが発行された時点で、口座は開設されていますが初期設定を行わなければ取引を始められません。ここで主に設定するといわれている項目を以下にまとめました。
- パスワードの変更
- 取引時の暗証番号
- 勤務先(インサイダー取引防止のため)
- 取引時の銀行口座
このように初期設定では、取引をする際に実際に使用する事項を設定します。この4つの手順で口座開設は完了し取引を開始できます。
まとめ
今回の記事では、ネット証券の特徴、始め方だけでなく初心者にもおすすめな証券会社などについて解説しました。
この記事で紹介した、選ぶ際に抑えておきたいポイントやおすすめのネット証券を参考に、自身に合ったネット証券を選んでみてください。