
複数の金融機関から借金をしていて、生活が苦しくなっていませんか。そういった場合は「おまとめローン」で、借金をひとつにまとめることがおすすめです。
返済管理を楽にできるうえに、金利が下がるなどのメリットにも恵まれることでしょう。 しかし、おまとめローンを扱う会社は多いので、迷ってしまう人もいるかもしれません。
今回は複数社のカードローンを利用している人のために、借金をひとつにまとめる方法を伝えます。記事後半ではおまとめにおすすめのカードローンを3社紹介。記事を読んですぐに実行にうつせる内容です。
目次
カードローンをまとめたい!おまとめローンとは何か
おまとめローンとは、カードローンのような借金をひとつにまとめて返済できるサービスです。借金を一本化する流れも知っておきましょう。お金に困った状況を解決する手段なので、基本的なやり方を学ぶことが重要です。
カードローンの借金をひとつにまとめるサービス
おまとめローンは、借金をひとつにまとめる手段です。カードローンによる借金をひとつの会社に一本化することで、利用者の負担を軽くできます。
たとえば、A社に50万円・B社に30万円、C社に20万円を借りているときに申請すると、以下の形にできます。
おまとめ前 | おまとめ後 |
A社:50万円
B社:30万円 C社:20万円 |
D社:100万円 |
このようにD社にすべての借金がまとまり、あらたな返済先になるのです。借金の返済が苦しくなったときは、おまとめローンも選択肢に入れるとよいでしょう。
住宅ローンとカードローンをまとめるなら「ろうきん 」に相談
住宅ローンとカードローンを一緒に返済している場合は、「ろうきん」に相談しましょう。ろうきんとは、全国労働金庫協会の略です。
ろうきんでは、住宅ローンの残り借金にプラス500万円まで借りられるサービスを提供しています。
一定条件により金利の引き下げがある・返済を有利にできる可能性もあります。カードローンに限らない複数の借金で悩んでいるなら、まずはろうきんに相談してみましょう。
おまとめローンを選ぶのに重要な5つのポイント
おまとめローンを選ぶポイントは、以下の5つの観点から総合的に判断することです。各項目をチェックして、バランスの取れた金融機関をみつけましょう。
- 金利が低くなるか
- 限度額が充分か
- 申し込みから借入開始までの時間
- 返済のしやすさ
- Webによる利用のしやすさ
金利が低くなるか
おまとめローンを利用するなら、金融機関の金利を調べましょう。
前に借りていたところよりも低ければ、負担が楽になるからです。前より総額が同じだったとしても借金がひとつにまとまることで、残りの返済額がわかりやすくなることでしょう。
カードローンの金利は法律で上限が決まっています。おまとめローンはひとつになった借金に対して、金利が適用されるしくみです。法的に有効な金利の上限は以下のとおりになります。
金利の上限
借入金額 | 金利上限 |
10万円未満 | 20% |
10万円以上~100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
借金をまとめることで金利が低くなるケースとして、以下の例をみてみましょう。
例、おまとめローン利用による金利の変化
おまとめ前の借金(金利) | おまとめ後の借金(金利) |
A社:50万円(18%)
B社:40万円(18%) C社:30万円(18%) |
D社:120万円(15%) |
上記例では、A社~C社ではすべて借入金額が10万円以上~100万円未満の範囲内として、金利が18%です。しかしD社に借金をまとめた結果合計の120万円がひとつになり、金利も15%になります。
以上から借金をまとめる目的で金融機関を選ぶなら、金利低減の可能性をたしかめましょう。
限度額が十分か
おまとめローンでは限度額に気を配りましょう。金融機関が認めている借入金額の上限が低いと、残り借金のすべてをまとめられないことがあるためです。
利用者がA社で150万円・B社で160万円を借りていたとすると合計は310万円で、プロミスの借入上限を10万円オーバーします。
この10万円はプロミスではなく、もとの金融機関に返さなければなりません。 以上の事態を避けるためにも、なるべく限度額が大きい金融機関を選びましょう。
申し込みから借入開始までの時間
申し込みから借入開始までの時間も、おまとめローンを選ぶうえで重要な点です。借金は一日でも早く適性に処理するのが望ましいので、審査時間や即日融資の有無に注目しましょう。
楽天やイオンといった銀行おまとめを扱っていますが即日融資できないケースが一般的です。消費者金融系は申し込みから審査、借入開始までの時間が短い点でおすすめです。
返済のしやすさ
おまとめローンの返済のしやすさも、金融機関を選ぶポイントとなります。返済の利便性が高ければ、心に余裕をもちながら借金を減らしていけることでしょう。
返済方法としては、主に以下のようなものが考えられます。
- 銀行口座に振り込む
- 口座振替・引き落とし
- ATMに振り込む
- インターネットバンキングの利用
このうち便利なのがATMとインターネットバンキングです。ATMは自宅近くのコンビニに行けば、急ぎの用事でもすぐにお金を振り込めます。
インターネットバンキングなら口座のお金さえ足りていれば、なにもしなくても期限が来たところで返済できるでしょう。金融機関による返済方法の違いも、おまとめローンを選ぶうえで大切です。
Webによる利用のしやすさ
Webとしての使いやすさも、金融機関を選ぶポイントです。パソコンやスマートフォンから手続きができれば、自宅や外出先など場所を問わずに申し込みや返済ができるからです。
インターネットバンキングを使ってお金を借り入れたり返したりできれば、時間がないときでも返済義務を完了させられることでしょう。
おまとめローンを使うなら、Webで使いやすい金融機関がおすすめ。手続きや返済のために、わざわざATMや店舗へ向かう必要がありません。
おまとめローンのメリット5つ
おまとめローンのメリットとして、以下の5つをみていきましょう。
- 月々の返済を抑えられる
- 金利が低くなる可能性がある
- 返済総額を減らせる
- 返済スケジュールが楽になる
- 総量規制の対象外
月々の返済を抑えられる
おまとめローンを使えば、月々の返済を抑えられることでしょう。借金生活では返済額を確保しなければなりませんが、その額が低ければ生活も幾分か楽になるからです。
2社以上の金融機関からお金を借りている場合と、1社だけに返済を集中している場合では、金銭的な負担が変わります。以下の表をみてみましょう。
借金状況 | 月返済額 |
A社:50万円
B社:40万円 |
A社:6万円
B社:4万円 合計:10万円 |
これはおまとめをしないときに考えられるケースです。複数社からお金を借りているとそれぞれの月返済額を守らなければならず、生活面の負担が大きくなることでしょう。
しかしC社のおまとめローンを利用すれば90万円に統一され、あたらしい月返済額として10万円より安い金額を設定できます。
おまとめローンは新しい借金計画を意味し、月々の返済額を抑えて生活を立てなおしやすくなることでしょう。
金利が低くなる可能性がある
おまとめローンを利用すれば、金利が低くなる可能性もあります。複数社からの借金をひとつにすることで総額が大きくなれば、上限金利が下がるからです。
各上限金利は18%です。しかしおまとめでC社に100万円を借りることになると、上限金利は15%になります。
金利が低くなれば、借入金額とは別に払う利息も安くなりお得です。借金を一本化した結果、金利が下がるのは大きなメリットと言えます。
返済総額を減らせる
おまとめローンを利用した結果、返済総額を減らせる可能性もあります。一本化したあとの借金が100万円を上回れば金利が低くなり、利息の支払いが減るからです。
利息は借金とセットで払わなければなりません。金額は金利に応じて決まり、金利は借入金額に対する1年あたりの割合で示されます。金利が低いほど、利息も安くなるしくみです。
利息がかさんで支払いに苦労する人もいるなか、金利ダウンの効果で返済総額を減らせるのはメリットといえるでしょう。
返済スケジュールが楽になる
借金の一本化は、返済スケジュールも楽にします。複数社から借りていたものをひとつにまとめることで、月の返済回数も減るからです。
それぞれの金融機関が定めた期限までに、決まったお金を返さなければなりません。しかし1社に返済を集中すれば、月の返済回数も一度だけで済みます。
返済のために複数の金融機関を回る忙しさから解放されるのです。 借金の一本化は、返済スケジュールを楽にするうえでも有用といえます。
総量規制の対象外
おまとめローンは総量規制の対象外です。これは「借入総額が年収の3分の1を超えてはいけない」という制約で、貸金業法で決まっています。
3分の1の100万円を超えるお金は借りられません。
しかし、A社から60万円・B社から50万円の借金がある場合、おまとめローンによってC社から110万円を借り換えられます。総量規制を免れるからです。
総量規制から外れていることで、借金を一本化したい人がおまとめローンを利用しやすくなっています。
おまとめローンのデメリット4つ
おまとめローンでは、以下の4つのデメリットにも注意が必要です。
- 審査が必要
- 返済総額がかえって増えることもある
- 返済期間が長くなるおそれ
- 追加融資は受けられない
審査が必要
おまとめローンのデメリットとして、審査が必要なことがあげられます。サービス利用には審査が必須。審査に通過しなければカードローンをまとめられません。
これからカードローンをまとめたい人も審査に通過できない可能性を視野に入れておくことが大切です。じっくり申し込む金融機関を比較しましょう。
返済総額がかえって増えることもある
おまとめローンを使うことで、返済総額がかえって増えるかもしれません。1社に返済する借入総額が大きくなると、利用者も対処するのに時間がかかるからです。返済総額が増えるのは、利息が原因です。
完済するまで利息も毎月払わなければいけません。利息の積み重ねで返済総額が膨らむおそれもあります。おまとめローンで返済計画を組みなおした結果、返済総額が増えるリスクに気をつけましょう。
返済期間が長くなるおそれ
返済期間自体が長くなるリスクにも注意が必要です。金融機関一社に借金を集中させると総額が増えるので、最終的な完済のタイミングが遅れることでしょう。
おまとめ前に2社で50万円ずつそれぞれ月に5万円ずつ返す予定なら、10か月で解決できます。しかしこれらを100万円として一本化した場合、月の返済額が10万円より低いと完済までの期間が延びます。
おまとめしたあとに月々の返済額を低くすると、完済までの道のりが長くなるのです。
追加融資を受けられない
おまとめローンでは追加融資は受けられないことが一般的です。有利な条件で借金を返すことが目的であり、追加であらたなお金を借りることは原則できません。
従来のカードローンでは、限度額の範囲内なら追加融資を受けられます。サービスの特徴をしっかり把握した上で理解することがおすすめです。
おまとめローンあり!おすすめカードローン3選
1プロミス
金利(実質年率) | 利用限度額 | WEB完結 |
4.5%~17.8% | 500万円 | 可能 |
審査スピード | 融資スピード | 申込条件 |
最短30分 | 最短60分 | 20~69歳 |
出典:https://cyber.promise.co.jp/Pcmain
プロミスのおすすめポイント
fa-check-circle上限金利は17.8%
fa-check-circle審査は最短30分間なので急いでいる人も安心
fa-check-circleATMはじめ返済方法が充実
プロミスは消費者金融として、高いサービスクオリティを誇ります。金利は4.5%~17.8%です。借入や返済方法が複数用意されています。
おまとめローンでも事前審査30分・本審査は1時間で結果がわかります。急いでいる人にとっても、審査が早いと待ち時間が少なくて助かることでしょう。
自社ATMやコンビニATMをはじめ、返済方法が充実していることもポイントです。返済しやすいため、ストレスなくサービスを利用できます。
2アコム
金利(実質年率) | 利用限度額 | WEB完結 |
3.0%~18.0% | 800万円 | 可能 |
審査スピード | 融資スピード | 申込条件 |
最短30分 | 最短当日中 | 20~69歳 |
出典:https://www.acom.co.jp/
アコム のおすすめポイント
fa-check-circle借り換え専用ローンあり
fa-check-circle自動契約で契約が可能
fa-check-circle借入可能か判断する3秒診断あり
アコムは、三菱UFJファイナンシャルグループの消費者金融です。アコム では貸金業法に基づく借り換え専用ローンを提供しています。
「複数のローンを借入中の方」「総量規制における年収の1/3を超える借入がある方」に最適な返済プランを提案。電話から申し込み自動契約機で手続きを完了できます。
3アイフル
金利(実質年率) | 利用限度額 | WEB完結 |
3.0~18.0% | 800万円 | 可能 |
審査スピード | 融資スピード | 申込条件 |
最短30分 | 最短即日 | 20~69歳 |
出典:https://www.aiful.co.jp/
アイフルのおすすめポイント
fa-check-circle限度額は800万円
fa-check-circleWeb完結の手続きが魅力
fa-check-circleクレジットカードや銀行ローンもまとめられる
アイフルには、ほかのおまとめローンにはない特徴があります。800万円という幅広い限度額とおまとめ対象の広さです。限度額が大きいおかげで複数社から多額の借金を抱えている人でも問題を解決しやすいことでしょう。
またカードローンだけでなくクレジットカードや銀行ローンの支払いもまとめられるので、幅広い人へ対応ができます。さらに手続きはWeb完結です。時間がない方でもスピーディーに申し込めます。
カードローンをまとめる手順
おまとめローンの流れは以下のとおりです。
fa-pencilおまとめローンの流れ
- 金融機関とのおまとめローン契約が成立する
- 利用者が複数社に借りていた借金を、金融機関が代わりに返済
- 利用者は金融機関に、代わりに払ってもらった借金を返していく
他社借入の返済は、申請先の金融機関が代わりに返済します。肩代わりしたぶんのお金を、申請者は金融機関に払い続けるのです。これが借金をひとつにまとめる流れになります。
まとめ
複数社からカードローンを借りていて返しきれずに悩んでいるなら、ぜひともおまとめローンを使ってみましょう。借金をまとめることで金利が低くなり、月々の支払いや返済計画を有利にできます。
ただし返済が長期化して利息がかさみ、支払総額が増える可能性に注意しましょう。おまとめローンでは追加融資が受けられないケースも多くあります。
それでも多重債務に困っている人にとっては、借金の計画をみなおすチャンスです。今回の記事で興味をもった方は、おすすめしたおまとめローンの利用を検討してみてください。