浮気などの調査をお願いする場合、探偵事務所か興信所に依頼するという2つの選択肢が考えられます。
探偵事務所か興信所、両者どのような違いがあるのでしょうか?調査を検討しているけど興信所や探偵事務所についてまだよく知らないという方もいると思います。
そこで今回は興信所がどのようなところか、探偵との違いはどこかについてみていきます。また、興信所はどんな調査ができるかについても解説しています。
興信所とは?探偵事務所との違い
そもそも興信所は、どんなところかご存じない方もいるでしょう。興信所の基礎知識や似たような業務を行っている探偵との違いについてまずは見ていきます。
信用状況について調査を行うところが由来
興信所とは「興」(おこる・隠れているものが出てくる)「信」(信用)という、漢字を組み合わせてできました。信用状況などについて、さまざまな調査をするところという意味があります。
興信所が調査対象にするのは、企業から個人まで幅広く、当初は企業に対する信用調査をメインに行っていた経緯があります。なお、信用調査とは企業の経営状況や資産に関する調査のことです。
興信所のルーツはイギリスにあり?
世界的にみると興信所のルーツはイギリスにあります。イギリスでは紳士録とも呼ばれる「Who’s Who」というものがつくられていました。
こちらの書物は「興信録」とも呼ばれ、実業家周辺の調査をして法人の信用状況を明らかにする目的で作られたとされます。そこから企業の信用調査を行う興信所が、数年後に誕生したといわれているのです。
その間に取引先が倒産すると売上をみすみす逃すことになりかねません。そこで取引先が代金を支払ってくれる信頼できる相手か調べるために興信所に依頼するようになったのです。
興信所と探偵事務所の違いはどこ?
結論からいってしまうと、興信所も探偵も今ではあまり大きな違いがありません。しかし過去において両者の間には、明確な線引きがありました。
このため得意とする調査のスタイルも異なるのです。探偵は尾行調査に強みをもっている一方で、興信所は聞き込み調査が得意です。
また興信所は自分の身分を明かしたうえで、調査を行っています。一方探偵の場合、身分を明かさずに調査を行うスタイルが主です。
興信所でどこまで調査できる?
興信所に調査を依頼した場合、なにからなにまで調査できるわけではありません。一定の調査の制約があるので以下で紹介します。
探偵業法に則った調査は可能
興信所が調査活動するにあたって、順守しなければならない「探偵業法」があります。探偵業法では業務遂行のために尾行や張り込み、聞き込み調査することが認められています。
たとえば相手の住宅の敷地内に入って調査をすれば住居不法侵入を問われます。また、調査過程のなかで他人になにかしらの不安や恐怖を与えた場合にも不法行為を問われてしまうかもしれません。
個人情報保護法の順守もマスト
興信所では「興信所業者が講ずべき個人情報保護のための措置の特例に関する指針」という、独自のガイドラインを設けています。きちんとした業者であればこのガイドラインを順守した活動を行っているでしょう。
ガイドラインのなかでは、さまざまな取り決めが記載されています。そのなかのひとつが、個人情報に関する項目です。この項目のなかで、興信所における業務について記載されています。
また社会的な差別を招いたり、ストーカー規制法など法律違反につながったりする調査は行わないとしています。法的な正当性がないと判断された場合、調査するにあたってターゲットに通知するルールもあります。
ガイドラインであり法律には該当しないので、たとえ違反してもペナルティはありません。
禁止調査は不可
興信所ができない調査のなかに禁止行為に抵触するものもあげられます。探偵業法のなかでは、差別に関する調査と違法行為を目的とした調査を禁止としています。
たとえば結婚相手や内定者の調査を行うにあたって、その人の出自に関する調査は差別調査に該当するため禁止されています。
信用調査のなかでも制約があります。興信所のできる信用調査は、尾行や聞き込みで知りえた情報のみです。具体的な借金や預貯金額については調査できません。
興信所における主要な3つの調査方法
興信所はさまざまな方法を駆使して、調査を進めていきます。そのなかでも主に、3つのアプローチでリサーチを進めていきます。
- 尾行
- 張り込み
- 聞き込み
この3つがメインです。具体的にどのように調査を進めていくか、以下で見ていきます。
1尾行
まずは尾行調査です。行動調査のなかでも基本とされています。対象人物の後をつけて、どのような行動を行っているか調べるのです。具体的にはどこに立ち寄ったか誰と会っていたかについて調査します。
基本的に相手の行動に合わせるため、スタッフの勤務時間はバラバラです。尾行は素人が行うには、手にバレてしまうもしくはターゲットを見失って調査続行が困難になる可能性があり難しいといえます。
2張り込み
張り込みも行動調査の基本とされています。尾行とセットで追跡調査を実施する場合も少なくありません。まず尾行で相手の行動パターンを把握して、張り込みで証拠をつかんでいくスタイルが一般的です。
尾行調査を行う前に相手の自宅に張り込んで相手の行動のスタートを待つ方法や、浮気調査の場合不倫相手と密会しているホテルなどに張り込んで、チェックインやチェックアウトの撮影を行う方法もあります。
また夜間の張り込みで証拠を押さえるためには、暗視カメラなどの専門の機材も必要です。張り込みも自分でなんとかしようとするのではなく、プロにお願いするのが賢明でしょう。
3聞き込み
最後の主要な調査の手法として、聞き込みがあります。ターゲットの周辺人物、会社の同僚や知人から対象人物に関する情報を取集調査です。
聞き込み調査はリスキーな側面もあります。話を聞かれた人がターゲットに「こんなことを聞かれた」と、話してしまう恐れがあるからです。
興信所に依頼する際の費用について
興信所に調査の依頼を検討している人にとって気になるのはやはり費用でしょう。興信所の料金はいくつかの要素によって構成されています。また、事務所によって料金システムが異なる場合もあります。
料金を構成する3つの要素
興信所が請求する金額には、内訳があります。主に料金を構成するものとして、以下の3つの要素が考えられます。
- 人件費
- 調査実費
- 機材関連
それぞれどのような費用であるのか、ここで詳しくみていきましょう。
人件費
スタッフが調査を行うため、人件費は欠かせない項目です。興信所における費用のなかでも、大きなウエイトを占めているといえます。別項でくわしくみていきますが料金体系にはいくつかのスタイルがあります。
人件費の単価も事務所によりけりです。しかし相場は、ひとり・1時間当たり8,000円程度といわれています。スタッフの人数が多くなったり期間が長くなったりするとおのずと費用もかさんでいきます。
調査実費
調査実費とは実際にリサーチするにあたって発生する、費用のことです。対象人物を尾行・張り込みする際に、移動に関する費用がかかります。
車で移動する場合にはガソリン代や高速道路の通行費・電車やバスの運賃も含まれます。不倫調査など相手が泊まり込みの旅行に出かけて追跡する場合、宿泊費も調査実費として請求される場合がほとんどです。
機材関連の経費
調査をして最終的には、その結果をクライアントに報告します。報告書に書かれている内容の根拠になる、証拠が必要です。証拠集めの際にはさまざまな機材を活用します。
デジカメや一眼レフカメラ、動画で押さえるのであればビデオカメラも使われます。夜間に密会している場合、はっきり相手を確認できる写真撮影するためには赤外線カメラなども必要になるかもしれません。
また相手の会話を録音する場合もあります。その場合にはICレコーダーなども使われるでしょう。どういった機材で調査するかは、事前に問い合わせておきましょう。
興信所の主要な料金システム
料金システムは事業所によって異なります。さまざまな料金体系があるなかでも主要なものは以下の3つです。
- 定額料金制
- パック料金制
- 成功報酬制
それぞれに異なる特徴があるため、以下でご紹介します。自分が依頼する場合、どの方法がベターなのか検討してみてください。
定額料金制
定額料金制とはまとめて一定期間の契約をする方法です。一般的には、10時間前後の調査時間でいくらといったシステムを採用しているところが多くなっています。
1時間あたりいくらという単価制と比較すると、割引料金が適用されお得になります。長丁場の調査になりそうだと考えているのであれば、こちらを選択すればお得になる可能性大でしょう。
この場合4時間分の金額ではなく当初における予定どおりの10時間分の価格が請求されます。このようなリスクもあるので注意しましょう。
パック料金制
パック料金制はさきほどの定額料金制のロングバージョンと考えてください。何十時間というスパンで契約をして単価を安くする手法です。
何日間にまたがって調査をお願いする場合、このパック料金を先方から提案される可能性があります。しかしこちらのシステムは消費期限が設定されている可能性もあります。
それでも、当初の契約どおりの金額を支払うことになり損する恐れがあるわけです。先方から、調査内容や1日どのくらいの時間を想定しているかなど聞くうえでどうするかを検討しましょう。
成功報酬制
成功報酬とは文字どおり調査がうまくいった場合に初めて請求される料金体系です。人探しなどの必要な情報を収集するときに、しばしば用いられます。
とくに難しいのは、不倫調査についてです。不倫の決定的瞬間の証拠を納められればよいものの、そもそも相手が浮気していない場合成功の定義はなにか問題になりがちです。
依頼する前に見積もりを取っておくことが大事
いずれの場合でも興信所の費用は一律ではありません。調査内容や期間など全く同じである依頼はないからです。そのため、正式契約する前に見積書をとっておきましょう。
内訳についてあいまいではっきりしないところがあれば詳しい説明を求めましょう。相手の説明を聞いて、安心してお願いできると感じられるかどうか見極めてください。
おすすめな興信所・探偵事務所|比較表
ここからはおすすめの興信所・探偵事務所を紹介します。特に人気で申し込み件数の多いものを厳選してまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
表は横にスライドできます。
探偵事務所
4900円/1h
55,000円
7,000円〜/1h
素行調査
人探し
結婚調査
人捜し・家出調査
街角相談所
街角相談所のおすすめポイント
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fa-check-circle即日調査・出張OK
街角相談所は、探偵事務所そのものではなくお得に利用できる探偵事務所の仲介業者です。提携探偵事務所は全国各地に計100社以上。初めてでどこに依頼したらいいかわからない…といった方に多く利用されています。
過去に探偵を依頼したが納得のいく結果ではなかった、と感じている方も条件に合う最適な探偵事務所を教えてくれます。
大きな特徴が調査費用の最大40%OFFです。街角相談所を経由して依頼することで、20〜40%の割引が効きます。
専門知識を持ったアドバイザーが相談に応じ、最適な事務所を提案してくれます。
探偵って高い?意味はあるの?どこまでサポートしてくれる?などのお悩みに寄り添ってくれるのが「街角探偵相談所」です。
- 相談&紹介料がずっと無料
- 質の高い調査と証拠
- 調査後のサポート
料金 | 担当する事務所による ※街角相談所の利用は無料 |
拠点数 |
100社以上(提携) |
調査項目 |
|
無料相談 | あり TEL:0120-148-034 |
本社所在地 | 東京都渋谷区 |
参照:公式サイト
原一探偵事務所
原一探偵事務所のおすすめポイント
fa-check-circle業界45年の実績
fa-check-circle24時間365日相談できる
fa-check-circleメディアへの出演多数
原一探偵事務所は、探偵業界で45年の実績がある老舗探偵事務所です。全国に18拠点を構え、独自のネットワークを駆使した調査が可能です。
無料見積もりは経費を含んで提示。調査前に費用が明瞭な点が安心です。
料金 | 55,000円(税込) ※浮気調査のトライアル料金 |
拠点数 | 18拠点(川越、札幌、仙台、大宮、水戸、高崎、日本橋、新宿、横浜、千葉、名古屋、静岡、大阪、神戸、岡山、広島、松山、福岡) |
調査項目 |
|
無料相談 | あり
TEL:0120-20-2512 |
本社所在地 | 埼玉県川越市 |
参照:公式サイト
さくら幸子探偵事務所
さくら幸子探偵事務所のおすすめポイント
fa-check-circle全てコミコミの明瞭な料金体系
fa-check-circle丁寧で細かい調査報告書
fa-check-circle相談累計件数15万件の実績
さくら幸子探偵事務所は、創業33年を誇る探偵事務所です。これまでの累計相談件数は15万件と、業界の中でも実績豊富で信頼性が高いと言えるでしょう。
見積もりは全てコミコミの料金なので、追加費用の心配もなく安心です。調査報告書は丁寧で細かく、素行調査においては1人平均で200枚以上の写真撮影を行なっています。
料金 | 30,000円〜 ※浮気・不倫調査 |
拠点数 | 19拠点(札幌、函館、仙台、新潟、金沢、東京、新宿、横浜、大宮、水戸、長野、名古屋、静岡、浜松、大阪、高松、岡山、広島、福岡) |
調査項目 |
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無料相談 | あり TEL:0120-267-008 |
所在地 | 北海道札幌市 |
参照:公式サイト
ラビット探偵社
ラビット探偵社のおすすめポイント
fa-check-circle警察OBのノウハウを活用
fa-check-circle業界最安値
fa-check-circle調査終了後のアフターケアも万全
ラビット探偵社は、警察OBの会社で学んだ調査ノウハウを活かした探偵会社です。精度の高い調査に定評があります。
浮気・不倫調査の場合、1時間当たり7,000円〜の安さを誇ります。費用重視で調査をしたい方におすすめの探偵事務所と言えるでしょう。
料金 | 1時間7,000円〜 ※浮気・不倫調査の場合 |
拠点数 | 14拠点(東京、新宿、横浜、千葉、埼玉、茨城、長野、静岡、名古屋、新大阪、大阪、神戸、福岡、札幌) |
調査項目 |
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無料相談 | あり |
本社所在地 | 東京都港区 |
参照:公式サイト
よくある質問
相談料無料なところもあれば、メールやフォームで問い合わせられて匿名で相談受付しているところもあります。
定期的に現状について、報告してくれるような興信所も見受けられます。
内容に納得できずにキャンセルしたとしても、見積もり費用を後日請求される心配もありません。
希望すれば女性の担当者をつけてくれるところもあります。まずは問い合わせてみましょう。
まとめ
興信所と探偵の境界線は、かなり曖昧になってきています。探偵だけでなく興信所も今や犯罪につながるような問題のある依頼内容でない限り、多岐にわたる案件を引き受けています。
興信所に調査を依頼する際には、まずは費用をきちんと確認することです。ただ単に安いだけでなく、追加費用のかかる可能性はないかなど、詳しい説明を受けてから契約しましょう。
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